A Nomad in Abu Dhabi

UAE首都アブダビ在住 コーヒーを愛しカフェを探し歩くノマド

A Star Is Born

映画「スター誕生」

前評判で、この映画はいい!と聞いていたので、うっすらと興味は持っていたが

映画館でみるほどではないかな〜と勝手に思っていたら、

友人から見に行かない?とお誘いがきた。

お誘いされたが吉日、見てきた。

 

泣きました。

 

なんか〜、若い才能ある女の子が、年上の男に見出されて、スターになるって

そういう単純な話なんでしょ?とか斜めに思ってた自分に蹴りを入れたい。

 

いやたしかに才能ある女の子が、既に成功している男性に見出されてスターになる

という話だし、実際最初の部分あたりは「ああ〜こういう感じね〜」と

既視感あるあるで若干冷静に映画と距離を持って見ている自分がいた。

 

しかし半分過ぎてくると、現代のリアルや現代の問題をたくさん孕んでいて

それをうまいこと描写してくるので、だんだん映画と自分との距離が近くなり

ネタバレしたくないので言えないが、最後の方では号泣。

 

持っていき方がうまい、というのはこういうことを言うのではないか。

同じストーリーでも、見せ方で、かなり印象は変わる。

 

状況は違えど、どんな名声や才能や素敵なものを手にしている人でも

ああなんて素晴らしい、ああなりたい、と自分が勝手に思い込んでる人間でも

結局のところ、同じ人間。

みんな違う形で、何かしらの荷物を背負っているし、欠点もある。

パーフェクトな人間なんていない。

でもそのimperfection(パーフェクトでないこと)こそが、

その人の美しさであり、輝きであり、希望であるんだ。

なんだかそんなメッセージをもらったような気がした。勝手にだけど。

 

帰り際に誘ってくれた友達は”I didn’t expect to get misty”と

彼女の目を指差しながら言った。その瞬間を、私はとても気に入った。

知り合ってまだ半年だが、彼女はそういうセリフを言うような人とは私は認識していなかった。

私が持っていた認識上の「彼女」とは違う部分に遭遇し、

少しびっくりしたと同時にとても嬉しかった。

彼女の本質に本能部分で少し近づけた気がしたのだ。

“Get misty” このフレーズも好きだ。

英語という言語で、たまに出会う、ポエティックに訴えかけてくるような

こういうフレーズにばったり生きた状態で(人の口から発せられた状態で)会うと、

ドキッとする。

芳しいフェロモンのように。

全く意識していなかった女の子が、さりげない仕草をしてセクシーに見えた時のように。

つまるところ、ギャップ。

 

インパーフェクションとギャップこそ、その人の輝きを引き出す突破口なのかもしれない。